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最後の炉の日

最後の炉の日

スーザン・ハンブルトンの「クローバー」を掛けて、御稽古。
映画「ハーブ&ドロシー」に、夫婦で登場していたニューヨーク在住の彼女。
大好きなセントラル・パークを想像させるタッチ。

2003年ニューヨーク暮らしで手に入れたそのリトグラフの床に、若杉聖子チャンの白磁花入れを合わせて、今月は毎週芍薬を入れていた。
今日は最後の炉の日、連日のあっぱれな晴天を横目に見ながら、小間の茶室に座り続け、一人ひとりの稽古に並走する。
薄茶の缶に濃茶を入れちゃった人、入門の前日にギックリ腰になった人、これからハワイに旅立つ人、連休中に茶会を企ててる人、自分の前を様々な人生が通り抜けていく感じ。

茶室の海原に緊張と興奮で挑んでいる姿に、以前の自分を重ねて、「ガムバレ~!」のエールを送る日々は続く。

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