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竹富島の「うつぐみ」の心

竹富島の「うつぐみ」の心

合同茶会後、台風を気にしつつ、遅い夏季休暇で竹富島に飛ぶ。
11月に行われる、島最大の祭り「種取祭」の準備が、水面下で着々と行われているであろう島の日常は、強い日差しの下ノンビリと風にさらされていた。

手に取った写真集に、「うつぐみ」という言葉を見た。

一般で言う協力、互助の精神だが、島びとが独自に創出した言葉だという。
その原点の始祖伝説は、「六つの村と六人の酋長が、相互に協力する目的で畑と磯を分割し、所有権を協定した」「住民を愛する6人の酋長が、村に足りない守護神を願い、離島から6神がやって来た」と伝えている。

そのうつぐみ精神で、毎朝の清掃習慣が根付き、家の内外だけでなく道路まで掃き清められている。

赤瓦と黒い石垣と白砂の道の素朴で美しい風景は、うつぐみの心で保護されていると感じた。
そして、祭事を司る「神司」(カンツカサ)のお役目にも興味が湧く。
神の言葉を村人に下ろす役目を担う女性達で、代々世襲制で継がれている。若者が島を出る昨今、維持していく事は大変な努力を要するはずだ。

小さな島に、神をまつる御社が22か所。
人口400名程、小中学校の全校生徒42名、先生18名。
高齢者の一人暮らし多数。

一観光客には、村が背負う美しい伝説と現実が胸に沁みた。

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