昨年5月の連休に訪れた、博多、唐津、佐賀。
博多の茶友と待合せした個展会場が、唐津の陶芸家土屋由起子さんだった。
由起子さんの東京での個展の際、彼女の器で頂く食事の会に参加。彼女のご主人が、前店主から引き継いだ銀座の和食処「ろばた」をご紹介頂き、 世田谷稽古場での稽古茶事の懐石も作って頂いた。
そしていよいよ、この8月末で閉店となる。唐津に新居を構え、家族水入らずの年を迎えるとの事。
数寄屋橋交差点近くの隠れ家のような雑居ビルの二階で、炉端を囲み懐石コースが頂ける空間。
閉店間近かに挨拶がてら旬の美味料理を頂いた。妥協しない彼は、決して広くない調理場で忙しく手を動かし、デザートの水羊羹も小豆を煮て濾すまでするので、仕込みに長い時間が掛かっている。
だから一品づつ大切に頂いた、団体客の予約前の時間、なんと空間を独り占めにして過ごす贅沢さ、ご褒美のようで有難かった。
丁寧に愚直に真面目に真摯に、仕事する姿勢を学びたいと感じました。
土屋英二さん、長い間お疲れ様でした。
唐津でのご活躍も楽しみにしていますヨ、感謝!