最終回はミニ茶会なので、正味5回で略盆点前マスターという事になる。
始めは半信半疑で、オズオズとしていたお点前も、型に気が入ってくると俄然様子が変わってくる。
いつも一緒に習うお点前を、仲間の前で一人づつ披露する、心地よい緊張感は癖になるかも。
以前台湾茶道を頑張っているPeruチャンに紹介された、台北の老師に頂いた言葉「心手相隨」。
心が手を伝わって、美味しいお茶を点てているネ、と下さった言葉がいつも胸に響く。
一服のお茶を点てるために、亭主の心は常に平常心、もてなす事に集中する。
静かに座してお辞儀をした瞬間から、ストッと気が静まる。
フクサで道具を清めながら、場を清めていく大きな気持ち。
手の中で自然を感じ、大気を纏って茶碗を揺らす。
道具も目の御馳走だが、一服のお茶が点てられるまでのパフォーマンスも御馳走。
週明けに、ある大学院の留学生達が稽古場にやって来る。
彼らに茶の湯はどのように映るのか、興味津々でもある。
photo:山本順子作ピンクな茶碗 (撮影:中島万咲子)