初めての京都での茶会。
現地入りの前に、琵琶湖畔に立つ白髭神社に向かい、旅の安全と展示の盛会を祈る。
湖面から立つ鳥居が、波に反射する光を受けてあの世のように美しく時を忘れる。
天の岩戸(?)の尖がり岩の傍、木漏れ日を浴びて野点をした。何か腑に落ちた気がした。
そして山本順子さん、十川賀菜子さんの二人展「うつろひ」が始まる。
ギャラリーYDSには、居心地のいい空間が広がり、大勢の仲間でごった返した初日とダイニングでのお茶会の二日間を熟す。
十川さん制作途中の水指にヒビが入ってしまい、急遽手持ちしたコペンハーゲンで購入したピーコックボウルも無事任務を果たし、内田繁さんの四方切合の風炉釜も大活躍だった。
順子さんの地元群馬から華道家も料理家も、干菓子もやって来て宇治茶と共演し、私も福岡八女の抹茶となのの干菓子を持込み、大勢の方達の御協力でとても賑やかに素敵になりました。
順子さんも賀菜子さんも、大きな達成感に満たされた事と思います。
東京に戻る朝、皆で吉岡徳仁作のガラスの茶室「光庵」を訪ね、ガラスのベンチで野点を実施。本音は茶室内でお茶を振舞いたかったが、次回リベンジの時まで取っておきましょう。
茶会5席、野点3回、稽古1回、茶の湯三昧だった京都の日々でした。