大好きなイサム・ノグチ詣で以来久しぶりの札幌。
今回の目的は、大理石を彫る!
イタリア在住の憧れの彫刻家、安田 侃氏が直接指導する千載一遇の授業。
未だ積雪150cm以上残るアルテピアッツァ美唄のスタジオで、2日間40名が石と格闘した。
もちろん2日で仕上がる筈はなく、何年も掛けて侃さんの作品のように、表面をツルツルに仕上げていく訳で、石に向かいながら、揺れる自分の心と向き合う時を重ねるのです。
まるで濃茶を練っている時の心境と似ていた。
無心にノミを打ちなさい、焦る気持ちは音に出ますヨ!綺麗に出来たら敢えて壊してみましょう!等々、40年以上大理石とブロンズに向かっている作家の言葉は重い。
人好きで話上手な侃さん同様、彼の触れる作品も世界中に好かれている。幸運な事に初日の授業後に、まるで補講のような御話を聞く事が出来た。
同じ時を共有して新しい仲間が出来、再会を約束する幸せ。
旅の最終日温かいカフェで、2日間通った白の美唄の想い出をじっくり噛みしめ帰途に着いた次第です。私の新年度のはじまり。