早朝のフライトで到着した青森。市街に点在している観光ポイント、一時間に一本のバス移動は時間との闘いを強いられ、ある意味東京時間より忙しかった。
ホテルから駅への散策途中、夏越しの祓えの設営準備中の善知鳥神社に遭遇。
棟方志功が近所に住んでいた事や、能「善知鳥」を思い出す。
茶道具屋に立寄り、江戸千家の方とお茶の楽しさでひとしきり談笑し、佐賀と備前から焼き物紹介のため、身銭を切って二人展を開催しながら東北を旅する陶芸家に出会ったりと、到着1時間ですっかり街に馴染んだ。
期待していた県立美術館は、夏休み前の改装工事で、奈良美智と寺山修司のみの展示、巨大な青森犬も元気が無い。永遠におあずけポーズの彼を後に、三内丸山遺跡へ。
青空の下、縄文の茅葺住居が立ち並ぶ何処か懐かしい風景。
茶溜りのような火床の窪み、燻され煤けたであろう天井、意外に広く涼しく感じる内部や見張り台(?)の高さに圧倒されつつ、13,000年続いた平和で豊かで想像的な縄文時代にしばし想いを馳せた。
翌朝奥入瀬に向かう前のひと時、海沿いの散策を楽しむ。青森の印象が変わる現代的なビルと橋、整備されたウォーキング道路の向こうに、津軽海峡夏景色が広がり花咲く北の大地を想像させた。