巷で話題の窯変天目茶碗。
三碗の内唯一見ていなかった茶碗を、三保ミュージアムに見に行く。
早朝の新幹線で京都から乗継ぎ、石山寺駅からバスに乗車。深い山間の桃源郷のようにそれはあった。
しかしどう見ても茶の湯関係者ではない人々の長蛇の列。
一時間半並んで実際は暗くて小さいその茶碗より、長く門外不出だった龍光院のお宝の方が圧倒的に必見の価値ありだった!
駅からの車内で一緒だった川崎の女性と一緒に、イヤホンガイドの熊倉功夫氏の渋い声と明快な解説を何度も聞きこんで入室した。
一方向からのお急ぎコースで、時間短縮を図れば良かったと後悔する。
武者小路千家とも縁の深い美術館。残響効果が絶大なエントランスで、内田さんがサックス演奏の録音をしたようだ。
四角い天井穴の下で手を叩くと5秒間は響いていた。タレルの空のようで、四角い雨や雪が降る其の場所が今回の気に入りスポット。
絶対あり得なかった京都日帰り、悔しいので美味おばんざいで閉めた次第。
photo:ミナモトさん撮影の天目茶碗、7年間寺院に通ったそうです。